next up previous contents
Next: GPP Up: 結果・考察 Previous: CO2

NEP

3.2 に陸上生物圏にある有機炭素量の初期値として、現在の値であ る 610(植物体) + 1580 (土壌有機物) PgC を用いた時の生態系純生産の履歴を 示した。図3.2からはわからないが、初年度の NEP は -560 PgC と 全体の 1/4 という極端なバイオマスが失われているが、この原因はここで与え た初期値が現在の値を模擬しているとはいえ、各部への初期配分率が現実の値を 反映していなかったために死滅する割合が大きくなってしまったためと思われる。

初期値として現在の半分の値を用いると、図3.2のようにシミュ レーションの初期に NEP が大きな負の値になることはなかったかわりに、初年 度にバイオマスの倍増、とやはり極端な結果が観察された。

図3.2a: 6KB GIF image
図3.2b: 6KB GIF image
図3.2: NEPの変動: 実線は全球を、破線は北半球のみ、点線は南半球のみの NEP を示している


Yoshihiko OHTA
1998年1月21日